ローグライクの醍醐味を誰でも気軽に味わえる
ローグライク×オートバトラー 1プレイ30分~40分程度
現時点(2025年1月)ではユニット65体・アイテム325個・オリジン60個・レリック150個が登場する。
この手のゲームは覚える要素・組み合わせが多く、ゲームになれるまでに飽きてしまう事が多々ある。しかしながら、本作はキャラごとに特徴(タンク・アタッカー・ヒーラー等)があるものの、無視してビルドを組んでも普通にクリアできる。※もちろん、アイテム等の組み合わせに左右される。
このゲームの要素を下記で紹介する。
ユニット
ステージを進めるごとにランダムに提示される選択肢からユニットを選択する。戦闘に参加できるのは5体だが、控えとして3体、合計8体まで選択できる。
各ユニットごとにアクティブスキル(必殺技的なもの)・パッシブスキルが設定されている。パッシブスキルはレベルアップ時にランダムで提示されたものから選択して追加できる。
アイテム
アイテムには「武具」と「レシピ」が存在する。「武具」は攻撃・防御・クリティカル率等の基本ステータスを向上させる。「レシピ」は「武具」と組み合わせることができ、「武具」に特殊な効果を与える。
「レシピ」の例としては、【毎秒HPを失うが攻撃力が大きく上がる】、【相手の状態異常の数に応じて追加ダメージ】等がある。ユニットごとに3つの武具を装備できるので、レシピも3種類付加できる。
オリジン
パーティ全体に効果を与えることができ、1つだけ取得できる。例としては【与える状態異常が2倍】、【味方の防御力の合計の10%分攻撃力上昇】等。組み上げているビルドの補助としたり、オリジンを主軸にビルドを組む場合もある。
レリック
オリジン同様、パーティ全体に影響を与えるが、複数保有することができ、戦闘以外での効果を持つものもある。【ショップでのアイテム購入価格が割安になる】、【戦闘中、4秒ごとに体力の低いユニットを回復】等。
MAPは最初から全て見える状態になっており、どのルートで進行するかもプレイヤーで選ぶことができる。戦闘終了ごとにアイテム、レリックなどを入手していき、上記の組み合わせを試行錯誤しながらビルドを作り上げていく。
運要素は比較的少なめ
先に紹介したアイテム等の組み合わせを考慮すると狙い通りにビルドを組むことは中々難しい。しかしながら、ランダムで提示されるアイテム・レリックはフレイムと呼ばれるプレイヤーの体力(0になるとゲームオーバー、ユニットを倒されると減少する)を少量支払うことでリロールでき、ユニットのパッシブも条件を満たせば付け替えができる。オリジンについても篝火でリロールができるため、ある程度ゲームに慣れてくれば当初の予定から外れても軌道修正ができ、高難易度でも運ゲーの要素は少ない。
気になったところ
ステージ攻略中に図鑑の閲覧ができない
これは意図しているのかもしれないが、ステージ攻略中にアイテムやユニットの図鑑を閲覧できない。そのため、アイテム・レリック等の種類を覚えるまでは若干苦労する。初級難易度であれば行き当たりばったりのビルドでもクリアできるが、難易度が上がるにつれて現在のビルドに必要なアイテムは何か? どのアイテムを取得すれば軌道修正が可能か? などを考える際にゲーム内に存在しているアイテムの知識が必要になる。せめて、低難易度では閲覧できるようにしても良かったのではないかと感じた。
特定のビルドが極端に強い
ゲーム中にはいくつかの状態異常が存在するが、その中でも「感電」の状態異常が非常に強力。累積すると相手をスタンさせ、スタンさせた際の時間も延長されるのだが、ラスボス相手でも状態異常は効くためハメ殺しができる。そう簡単に毎回「感電」ビルドが組めるわけではないため、完成できたらラッキーという感じだが、基本的に「感電」に関するユニットが出てくるとそちらに手を出したくなる。
総評
ローグライクゲームとして非常にとっつきやすく、軽い感じで楽しめる。ゲームへの理解が進んでからは、特定のビルドを狙ってプレイ→途中で思い通りにいかずに軌道修正→軌道修正したビルドが意外と強い→今度は最初から狙ってみるか→途中で思い通りにいかずに・・・と際限なく遊べる。1プレイ30分~40分程度だがプレイ時間のほとんどはどのアイテム・レシピ・ユニットを取得して組み合わせるかするかに費やされる。ゲーム中以外でも「あのレシピとユニットの組み合わせ強いのでは・・・?」と思うと試してみたくなり、ゲームを起動してしまう。
ローグライクの≪時間泥棒≫を楽しめる作品であり、今までローグライク系のゲームを遊んだことの無い方にこそプレイしてみて欲しい。
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